私の考え

鹿児島県・市や関係者からの予算要望について(2015年2月13日)

Ⅰ このところ爆発が激しく噴煙を上げている桜島の火山対策については、鹿児島市の要望をほぼ100%実現する方向で進めています。特に鹿児島市が昨年重要要望事項として出した「桜島火山観測坑道」の建設については、平成25年度補正予算に引き続き平成26年度補正予算でも確保し平成27年度中の完成を目指しています。これは、現在大正大噴火から100年を超え、当時のマグマ量の9割以上が溜まり、桜島はいつ大爆発をしてもおかしくない状況になっていますが、そのマグマの蓄積の通り道正面に爆発予知の精度を上げる重要な観測機器を備える坑道を建設する予算です。
また、来年度予算の鹿児島市重要要望事項に、桜島の大規模な降灰が近隣都市に与える様々な影響とその対策の調査を求めていましたが、政府は桜島と富士山をモデルケースとして調査する予算を確保いたしました。降灰が木造家屋の屋根に厚く積り、雨が降った場合に倒壊するケース、降灰による交通途絶やライフラインの麻痺など生活経済に与える影響とその対策を調べるものです。
その他、降灰対策としての学校のプールクリーナーの増設や河頭浄水場の覆蓋工事の予算は、当初関係省庁が予算化に難色を示していたもので、鹿児島市に大変喜んでいただきました。

Ⅱ 昨年、全国から135の申請があり33が採択され、我々の懸命な努力で鹿児島県からは2つの提案が選ばれました。その一つ『鹿児島市地域活性化モデルケース(地方都市型):世界につながる鹿児島・まちなか創造プロジェクト~ワンランク上の交流・定住・癒しのステージへ~』は、今年の3月を目指して、具体的実施計画を策定中です。私としては、その実施計画が採択されれば直ちに予算確保できるよう、事前に国の関係部署に働き掛け、その道筋をつけています。また、鹿児島県と鹿児島商工会議所が共同提案し採択されたもの、『鹿児島発「県と精華大学との包括協定による連携」を核とした外需獲得型の地域活性化モデル、及び観光クラスターによるサステナブルでかつ自助自立的な発展のための地域活性化戦略(地元地域資源活用型)』についても、6月の実施計画策定後、直ちに予算確保ができるよう進めてまいります。これらは鹿児島の創生・元気にとって極めて重要な事業であり、今後もその内容を含めて関係者と良く相談をし、実現に向けスクラムを組んでまいりたいと思います。

Ⅲ 鹿児島市の入り口に起こっている渋滞解消は、住民の利便性だけでなく鹿児島の経済活動にとって極めて重要です。鹿児島東西幹線道路の新々武岡トンネル建設は、トンネル掘削の前提となる田上側入り口の用地買収の予算の確保に力を入れてまいります。また、鹿児島南北幹線道路は、鹿児島県が黎明大橋先から海外線沿いに市内につなぐ道路の事業計画を明らかにしましたので、私は事業化に向けて国の港湾計変更に最大の努力を始めました。国道10号線北バイパスも今年中の都市計画変更に向けての手続きが着実に進められています。その変更手続きが終わり次第、直ちに事業化の予算確保に全力を尽くし、一日も早い完成を目指します。

Ⅳ 奄美の予算についても、金子万寿夫代議士と協力しながら、徹底して地元要望に沿って財務省と交渉しました。特に今年度新設した奄美群島振興交付金については、当初の財務省査定で1億円減額されていたものを、平成26年度補正予算で3億円を確保し、平成27年度予算で更に2,000万円上積みし、地元要望を2.2億円の上回る予算の確保ができました。

Ⅴ 昨年、鹿児島空港の入国審査が渋滞し、機内で外国からの入国者が20~30分待たされている状況を解消する緊急の対策を講ずるよう、鹿児島商工会議所の岩崎会頭や渡辺副会頭から強く要請がありました。直ちに鹿児島空港の入国審査場に法務省入国管理局長、税関、検疫の国などの責任者が視察を行い、その結果関係者の勢力的な努力で、入国審査場の拡張および機能改善のための改修が行われることになり、当面の渋滞対策の見通しが立ちました。さらに急速に拡大する入国者の本格的な入国審査場の改修が必要で、引き続き予算確保に努力します。なお、平成27年度に鹿児島空港に入国審査官2人の増員と審査ブース増設経費として2,300万円(この他平成26年度補正予算として1,000万円)の予算を確保しました。

 以上は、地元からの要望に沿った予算確保の活動の一部ですが、今後も地元関係者と良く連携し、鹿児島の元気のために全力を尽くしてまいります。

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