私の考え

新春のご挨拶(2012年1月4日)

 明けましておめでとうございます。皆様におかれましては健やかに新年をお迎えになられたことと思います。昨年は東日本大震災や異常な円高など経済の停滞、政治の混迷、正に国難とも言うべき状況になり、世界もヨーロッパの金融財政危機や中東の民主化の混乱、北朝鮮や中国、ロシア、韓国の動きに片時も目を離せない現状です。
 はたして、日本の将来に明るさが見えるでしょうか。日本は、20数年前に欧米をモデルにした時代が終わり、世界に誇るべき日本の伝統文化や優れた資源を生かす新たな未来への道筋、国家像を描く大切な時、すなわち「立志の時代」に立たされているのだと確信しています。そう考えると大変だが誠にやりがいのある時代と言うことにもなります。
 さて、ここで真剣に取り組まなければいけないのは、やはり「憲法改正」であると思います。私はその為に自民党の憲法調査会長に就き、憲法改正国民投票法の筆頭提案者となりその成立に力を注ぎました。社会保障改革、財政改革、地方分権改革やTPPへの対応など国家の根幹に関わる政策の一つ一つに日本の進むべき方向の基本が明らかになっていることが肝要です。憲法は正に目指すべき国家の基本を定めるものです。
 日本国憲法は基本的人権(個人の尊厳)、国民主権、平和主義の三つをその基本的原理としています。この基本的原理はわが国の民主主義国家としての戦後の発展の基礎を再構築する上で非常に大きな役割を果たしてきました。しかし、これらの基本的原理が理念として定着する一方で、経済発展至上主義や極端な利己主義、偏狭な一国平和主義を助長するなど様々な歪みを露呈してきたのも事実です。
 そこで私は憲法を改正して憲法に追加すべき大切な原理があると考えています。それは日本民族が長い歴史の中で育んできた固有の価値、言わば「日本の国柄」と言うべきもの、すなわち「人の和」を大切にし、相互に助け合い、平和を愛し命を慈しみ、「自然との共生」をも大事にする国民性であり、みんなの幸せ(個人の尊厳)を実現可能にする「公の精神」であります。この日本文化は、日本で最初の成文憲法である聖徳太子の17条憲法の第一条にも「和を以って貴と為す」あり、続けて「立場は違っても徹底的に論議すれば必ず筋道が見え問題が解決する。」と象徴的に記されています。
 現憲法に定める欧米近代国家が最高価値とした「個人の尊厳」と日本古来の「和と公の文化」は互いに対立するものではなく、互いに響きあって人類の幸せを実現する、共に世界に通じる普遍的原理であると確信します。このような日本古来の「和と公の文化」を憲法に取り入れる時初めて、戦後の占領下で米軍の素案を基に制定された現憲法が「日本の顔」、「日本の香り」のある憲法になり、日本人が誇りを取り戻すことに繋がるのだと思います。
 また同時に、東日本大震災などの国家非常事態に備え国民の生命財産や国の主権・領土を守り、平和に懸命に尽くしている「自衛隊」を憲法に適切に位置づける改正も国家最重要課題の一つであります。私は再び議席をえて、党派を超越してこの歴史的な命題に挑戦する覚悟です。
 今年は4月に鹿児島市議会議員選挙、7月に県知事選挙、11月に鹿児島市長選挙、また衆議院選挙も予想されます。政権奪還と議席奪還を目指し、未来をかけて全力を尽すことを固くお誓いし、皆様のこの一年のご健勝ご多幸を心からお祈りする次第です。

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