民主党政権第三幕の始まり(2011年9月6日)
新しく発足した野田新政権は、発足直後の各紙の世論調査で思った以上に国民に好意的に受け止められているように見えます。それは多分、民主党の鳩山・菅政権のあまりのお粗末さに失望し、日本沈没の危険を感じていた多くの国民が国難の中にある喫緊の課題を一刻も早く軌道に乗せてほしいと切望する一方、野田政権が分裂気味の民主党を融和させようとした努力、野党や経済界などに丁寧で低姿勢な対応をした様子に一時といえ危機回避のほっとした気持ちと日本の政治をなんとか変えてほしいという根強い思いが現れているように見えました。
私たち自民党もこれら多くの国民の気持ちや思いをしっかりと受け止める必要があると思います。従って我が党は、第三次補正予算成立までは政府与党にむしろ徹底的に協力し、国会の論戦でも東日本大震災や福島原発事故、円高対策などに最善の対応をすることが大切だと思います。一方で、野田首相や菅前首相・前原前外相の外国人献金の重大性やシビリアンコントロールの意味をまったく理解していない素人の一川防衛相や死刑執行に消極的で憲法改正に反対する左の傾向の強い平岡法相の任命など野田首相の見識が問われる人事を追及するなど政権のもつ危うさや民主党の本質問題を鋭く指摘することが大切かと思います。綱領もなく国家観も見えず、バラバラで組織の体をなさず官僚を使いこなす力のない民主党は、今後も時間がたてばたつほど、また重大かつ困難な課題に遭遇すればするほど混乱することは必定です。
来年になれば一日も早く、公約が破綻して三人目の総理大臣を選んだ民主党はもとより、各政党も日本再生の公約を掲げ国民の審判を仰ぐ解散総選挙を実施できるようあらゆる手段方法を尽くすことが間違いなく国益にかなうと確信します。
私も皆様と共に使命感をもって元気いっぱい頑張ります。