保岡 興治 (やすおか おきはる) 自民党 鹿児島県 第一選挙区
私の考え
超党派で再犯防止を進める議員連盟会長として

 2020年に東京でオリンピック・パラリンピックが開催されることが決定し、ますます多くの観光客が日本に訪れることが予想されます。こうした中で、テロを絶対に起こさないための治安の質の向上は極めて重要です。私は、こうした問題意識を強く持ち、「超党派で再犯防止を進める議員連盟」の会長に就任し、日本が世界一安全な社会として信頼を深めることを目指してきました。

 最近の調査によれば、我が国では、犯罪件数の約6割が再犯者によって行われ、刑務所に収容されている者のうち6割が再犯者で占められている状況です。このことから、再犯防止策を強化することが治安確保にとって極めて重要であることが明らかです。この再犯防止の問題について、公私ともに懇意にさせて頂いている杉良太郎特別矯正監にご指導をいただいてきました。杉さんは15歳の時から、今日まで刑務所の慰問を続けておられ、受刑者や刑務官に対する講話をするなど矯正行政に多大な貢献をされています。

 再犯を防止するために多くの重要な施策を進めていますが、以下の2つの視点が重要だと考えています。すなわち、@刑務所にいる間に受刑者に職業訓練を徹底したり、人とのコミュニケーションができるようにすること、A出所者を法務省だけでなく厚生労働省、文部科学省等と連携しつつ、社会全体で支えていく取り組みを拡大することです。

 受刑者は精神面で複雑なトラブルを抱えていることが多いので、受刑者の矯正に際しては専門家のカウンセリングが欠かせません。不足している矯正医官の方々の待遇の改善も必要です。

 出所者の就労支援体制の強化のため就職を支援する協力事業主に対する優遇措置や社会復帰を準備する民間の施設や事業を強化する必要もあります。また、保護観察中の者を指導する保護司への支援強化も大切です。

 本年11月10日に再犯防止議連で杉さんと一緒に川越少年刑務所を視察しましたが、刑務所の施設は極めて老朽化が進んでおり、職員の方々の宿舎もとてもひどいものでした。厳しい仕事をする職員が安心して職務につけるよう、施設の整備等を迅速に進めていく必要があります。

(2014年11月27日)

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