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興治通信76号

2002年、デノミ実施で100円が1新円に?

・ 保岡代議士もメンバーをつとめる自民党のデノミに関する小委員会(小委員長 :相沢英之先生)は、去る8月11日に会合を開き「円のデノミ」推進に向け た提言を公表、党内の金融問題調査会でも承認された。もっとも、これまでの 宮沢蔵相の慎重な発言などをみると、政府が積極的に取り組むか、今後の状況 はまだ不透明だ。
・ デノミネーション(いわゆるデノミ)とは、通貨単位の呼び方を変えることで あるが、小委員会では「2002年1月1日を期して、100円を1新円とす る」と提言した。実施されれば、これまで1本100円だった大根が1円に、 1台200万円だった自家用車が2万円として表現され、1米ドルもほぼ1円 になる
・ ここ10年を遡ってみると、ブラジルやユーゴスラビア、ポーランド、ロシ アなど10ヶ国でデノミが行われてきたが、どれも、通貨の国際的信用や国内 的信頼を高めると共に、インフレの結果膨張した支払い金額のケタ数を切り下 げて、簡便化を図ることを背景としている。
・ 日本においても福田首相(昭和51年〜53年)の頃よりこれまで、戦後イン フレの後始末を主な狙いとして、数回にわたりデノミ実施が提言されてきた。
・ 今回は、@1ドルや1ユーロに対して、百数十円といった3ケタ円の状況で は、円の信用力も低く見られがちなので、ケタ数を2つ切り下げることによっ て、円を米ドルや新ユーロと並ぶ通用力を持った国際通貨としたい、A強くて 安定した円は、一昨年より通貨危機に見まわれたタイやマレーシアなど、アジ ア諸国が使用・保有する外貨のドル一極集中を解消、円への分散を促すことで アジア経済の安定と発展につながる、B21世紀に向け人心を一新するよい機 会となる、ことなどもその背景にある。
・ もっとも、デノミの実施にあたっては為替相場や物価、景気や政治社会の安 定が大前提である。また、新円への切替えには券売機やコンピュータソフトの 改良など産業界側に新たなコストも発生する。よって、国民の皆さんより理解 が得られるよう丁寧な広報活動が必要であり、また混乱を生まないよう段階的 な導入手法の検討、産業界の負担軽減などを引き続き具体的に検討していくこ とになる。
・ 保岡代議士は、「21世紀を目前にして、この変化とスピードの時代にデノ ミを実施することは新たな国造りスタートの象徴となる。国際社会における日 本の大きな責務を国内外でアピールするためにも、いま政治決断が必要だ。政 治家をはじめ関係者は、今後の大きな政治課題の一つと位置付けている。」と 積極的に評価しています。ぜひ皆さんも、身近なテーマとして考えてみてくだ さい。