99年度税制改正大綱決定
住宅ローン減税、子育て・教育減税実施
12月16日、自民党は99年度税制改正大綱を決定した。小渕総理が公約した6兆3000億円の所得課税、法人課税の減税を行うとともに、政策減税の柱である住宅減税を強力に推進する。
住宅ローン控除制度は、平成11年1月1日より、ローン残高から一定割合を税額から差し引く控除期間を現行6年間から15年間に拡大する。また適用対象となる借入金の範囲に住宅部分だけでなく、取得する土地部分を含めるとともに、ローン残高も3000万円から5000万円に広げる。2年間の時限的なものとし、減税上限額は、現行の180万円から587万5千円となる。
また、住宅の差損分を3年間繰り越して所得から控除できる譲渡損失繰越控除制度を拡充し、所得税だけでなく個人住民税に適用可能とし、住宅ローン控除制度との併用を可能とした。要望の強かった子育て・教育減税も実施する。
税制改正大綱の主なポイント
【所得減税】 4兆円
@最高税率65%→50%
A税額から一定額を差し引く定率減税
所得税 20%(上限25万円)
住民税 15%(上限4万円)
【法人課税】 2兆3000億円
実効税率を国際水準並み46.36%→40.87%
【中小企業関連減税】 2800億円
@軽減税率25%→22%
A事業承継税制の確立(100坪80%非課税)
【子育て・教育減税】 3000億円
@扶養親族控除(15歳以下) 38万円→48万円
A特定扶養控除(16〜22歳)
58万円→63万円(所得税)
43万円→45万円(住民税)
※控除引き上げ分だけ課税所得が減少する。
【住宅減税】 1兆2000億円
@住宅ローン控除制度
A買い替え時の損失を繰り返す制度と併用を可能
私の考え
減税規模総額9兆3000億円は過去最大であり、特に住宅ローン控除制度にはインパクトがあり、十分な投資促進効果が期待できると思います。また子育て減税により、子育てや教育の負担軽減につながることでしょう。
中小企業関連では、上記の他に個人事業主の事業主控除を引き上げるとともに、投資促進税制の延長・拡充を実施し、中小企業経営の支援を行ってまいります。また規制緩和による競争激化で、航空会社が採算の合わない路線から相次いで撤退している問題に鑑み、離島など生活路線の補助として航空機燃料税の軽減、並びに離島航空機の固定資産税の特例措置の拡充も盛り込ませました。
今回の税制改正は、私自身、党税制調査会幹事として連日議論してきた集大成であり、日本の景気回復と将来への道筋を示すものと確信します。