危機的な状況にある畜産・酪農

〜畜産県の鹿児島経済全体に極めて重大な決定〜

 

 2月21日、自民党の畜産・酪農対策小委員会が開催され、畜産物価格・関連対策を決定しました。畜産・酪農業は配合飼料の価格高騰等の生産コストの増加ために、かつてない危機的状況にあります。こうした状況を踏まえ、自民党は、飲用乳生産者、加工乳生産者、肉用牛農家、養豚農家等の方々に対して緊急支援対策を実施します。
 鹿児島は、全国で2番目に畜産業が盛んな県で「鹿児島黒牛」や「かごしま黒豚」などで全国に知られています。従いまして、畜産・酪農に対する対応は鹿児島の経済に大きな影響があります。今回決定した緊急支援対策の概要は下記の通りです。これらの緊急対策費(1,144億円)を含む畜産物価格関連対策費は、合計1,871億円(前年比632億円増)にのぼります。
 わたしは、同小委員会において、わたしと同じ鹿児島県選出の参議院議員野村哲郎先生の問題提起に対して、「公正取引委員会は農林水産省と協同して、大規模小売業等が生乳商品を不当に安く納入させる等の優越的地位の乱用や賞味期限を理由とする不当廉売の状況の実態把握をして、適切な対策を講じるべきだ。」と強く主張しました。また、緊急対策を実施したとしても、配合飼料の価格高騰による農家の負担は今後もますます大きくなることが予想されます。そこで、今回の緊急支援対策に加えて、畜産・酪農対策小委員会と農業基本政策小委員会とが連携してプロジェクトチームを設置し、追加対策として「配合飼料価格安定制度及び経営安定対策に係る追加対策」「生産コストの適正な価格転嫁対策」「飼料米等自給飼料基盤の抜本的強化対策」について、5月末を目途に集中的に検討を行い、法制度、予算等に反映させていくことを決定しました。わたしは、独占禁止法調査会最高顧問として、また、総合農政調査会顧問として、これからも地元鹿児島の畜産・酪農業を護るために、JA川井田幸一会長をはじめ、農協幹部の方々や生産者の皆様方の話をよく伺いながら、全力で頑張ってまいります。

飲用乳  ○ 1s当たり乳価で2円10銭相当を助成(H20年)
加工乳  ○ 加工原料乳生産者補給金単価 11.55円(+1円)
     ○ 加工関連の生産枠を大幅に拡充
       ・限度数量 195万t(▲3万t)
       ・加工原料乳については、限度数量の外数として、最大12万tにつき補給金単価と同額を助成(限度数量と合わせて207万t)
       ・チーズ、生クリーム等向け生乳の供給拡大(新規に約30万t)
肉用子牛 ○ 保証基準価格  
       乳用種 113,000円(+3,000円)
       交雑種 178,000円(+3,000円)
       黒毛和種 305,000円(+1,000円)
肥育牛  ○ 安定基準価格 790円(+10円)
     ○ 物財費割れ部分の6割を補てん(H20、21年)
養豚   ○ 安定基準価格 380円(+15円)
     ○ 150億円の積立金及び50億円の国費を活用し、養豚農家の経営を支援(H20、21年)



衆議院議員 保岡興治